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 内閣府によりますと、全国で約146万人の皆様が何らかの理由で引きこもり状態にあると言われています。
また、文部科学省によりますと2022年度に不登校の小中学生は過去最多の29万9048人に上り、10年連続で増加しています。そして、ここ数年のコロナ禍において不登校や引きこもり状態になられた皆様も増えています。

 

 引きこもりの定義など  (厚生労働省ホームページより)

 Ⅰ 引きこもりの定義

 ○  様々な要因の結果として社会的参加(就学、就労、家庭外での交遊など)を回避し、原則的には6ヵ月以上にわたって概ね家
  庭にとどまり続けている状態を指す現象概念(他者と交わらない形での外出をしていてもよい)

 Ⅱ 実態把握 内閣府「生活状況に関する調査」
  (調査時期)(調査対象者)(有効回答数)《 広義のひきこもり群 》     (内 訳)

                                    《狭義のひきこもり群》  《準ひきこもり群》

                      (実数)(出現率)( 推計数)   (実数)( 推計数)  (実数) ( 推計数)

  平成27年度  15~39歳    3,115人    49人  1.57%  54.1万人    16人  17.6万人    33人   36.5万人
  平成30年度  40~64歳    3,248人    47人  1.45%  61.3万人    28人  36.5万人    19人   24.8万人
  ○ 無作為抽出した標本数5,000人に対して、調査票を配布。
  ○ 「ふだんどのくらい外出しますか」という設問に対し、

   ①自室からほとんど出ない 、②自室からは出るが、家からは出ない、③近所のコンビニなどには出かける、④趣味の用事のときだけ  外出する、のいずれかを回答し、かつ、その状態となって6か月以上経つと回答した者を「広義のひきこもり群」と定義。

   (①~③が狭義のひきこもり群、④が準ひきこもり群)
   *「ひきこもりの評価・支援に関するガイドライン」(平成22年5月)
   (厚生労働科学研究でとりまとめ、主任研究者:齋藤万比古氏 国立国際医療研究センター国府台病院)

 Ⅲ  厚生労働大臣メッセージ(令和元年6月26日)
   「ひきこもりの状態にある方やそのご家族への支援に向けて」 ~ 抜粋 ~
 ひきこもりの状態にある方やそのご家族は、それぞれ異なる経緯や事情を抱えています。生きづらさと孤立の中で日々葛藤していることに思いを寄せながら、時間をかけて寄り添う支援が必要です。誰にとっても、安心して過ごせる場所や、自らの役割を感じられる機会があることが、生きていくための基盤になります。ひきこもりの状態にある方やそのご家族にとっても、そうした場所や機会を得て、積み重ねることが、社会とのつながりを回復する道になります。
 また、ひきこもりの状態にある方を含む、生きづらさを抱えている方々をしっかりと受けとめる社会をつくっていかなければならないという決意を新たにしました。まずは、より相談しやすい体制を整備するとともに、安心して過ごせる場所や自らの役割を感じられる機会をつくるために、ひきこもりの状態にある方やそのご家族の声も聞きながら施策を進めていきます。そして、より質の高い支援ができる人材も増やしていきます。
 ひきこもりの状態にある方やそのご家族は、悩みや苦しみを抱え込む前に、生活困窮者支援の相談窓口やひきこもり地域支援センター、また、ひきこもり状態にある方が集う団体や家族会の扉をぜひ叩いて下さい。
 国民の皆様におかれましては、あらゆる方々が孤立することなく、役割をもちながら、ともに暮らすことができる、真に力強い「地域共生社会」の実現に向けて、ご理解とご協力をお願いいたします。

 

2 発達障害について知りたいというお話がありましたので、ブログに掲載します。

 ⑴ 発達障害をめぐる誤解について
  ① しつけや育て方の問題が原因ではない→親の関わりや愛情が足りない訳ではない
  ② 子どもの「わがまま」でもない→生まれつきの中枢神経系の障害である
  ③ 「個性」や「性格」ではない→理解と配慮と支援が必要な「特性」である

 

 ⑵ 発達障害とは何か 

   能力の発達に大きな凸凹があって、毎日の生活の中で何らかの問題を抱えている不適応状態が発達障害
    ※能力・・・人が社会で生きていくには、視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚の五感の力、運動力、会話力、理解力、注意力、段取り          力、思考力、学習力、社会力、忖度力など、数多くの能力が必要になる。

    発達凸凹(いくつかの能力の発達が遅れ)+ 不適応(生活がうまくいかない状態)=発達障害
                      ↑
            環境とのミスマッチ     状況依存性

   発達障害には状況依存性があって、適切な環境調整を行うことで、もともとの発達の力が担保される。ここに支援の場所がある。た  とえ発達が凸凹でも凸凹にあった環境、例えば苦手なことは周囲がサポートをし、得意なことを伸ばしていく、といった関わりをして  いくことで、不適応は最小限に抑えられ、その人のちゃんとした発達が保証される。
                 

                   発達凸凹(いくつかの能力の発達が遅れ)
          不適応(生活がうまくいかない状態)       発達凸凹+不適応=発達障害
                 ↓                     ↓
        支援の目標は不適応を減らし、発達を伸ばすこと    凸凹があっても、毎日がスムーズに過ごせること

 

 ⑶ 不適応をもたらす社会的障壁について

   社会的障壁とは広い意味で不適切な環境を示す。発達障害者支援法では「社会的障壁とは発達障害がある者にとって日常生活又は社  会生活を営む上での障壁となるような社会における事物、制度、慣行、概念その他一切のもの」とされている。必要な配慮がなされな  いこと、制度上の不利益、差別や偏見など幅広い社会的的障壁が発達障害の適応と発達を妨げることになる。

 

 ⑷ 6つの発達障害について

   診断名
   ① 知的発達症(ID)精神遅滞(MR)・知的障害
   ② 運動発達遅滞
   ③ 自閉スペクトラム症(ASD)広汎性発達障害(PDD)
   ④ 注意欠陥・多動症(ADHD)
   ⑤ 局限性学習障害(SLD)学習障害(LD)
   ⑥ 発達性協調運動障害(DCD)

2020年10月01日