つなぐ、つながる

⑴ 「そのままで良いんだよ」
ひきこもり当事者の皆さんの今の状態を「そのままで良いんだよ」と肯定的に受け入れることから始まるのではないでしょうか。
学校や会社等社会との関わりの中で一人ひとりそれぞれの理由でひきこもり状態に入られたのではないでしょうか。今を「そのままで良いんだよ」と受け入れることではないでしょうか。
前述のことを前提にした支援が必要なのではないでしょうか。
例えば、江戸川区ではひきこもりの当事者とメタバースを通して繋がる取り組み、木更津市では同じくメタバースで不登校の子ども達と繋がる取り組みが始まっています。
当事者の皆さんにとって大変有り難い取り組みではないでしょうか
⑵ 経済的支援の必要性
ひきこもり状態が続いた場合、経済的なことも課題となります。
そのため、行政を中心に、就労に結びつける支援策が行われています。
(例)厚労省令和6年度ひきこもり支援推進事業千葉県①ステーション事業 習志野市・浦安市②サポート事業松戸市・佐倉市・南房総市・山武市 本例の施策などのように、相談・支援機関とつながり、ひきこもり状態から支援を受けながら職業に就けることが出来れば幸いなのですが・・・。そうならない例が多く見受けられます。これは、どうしてなのでしょう。内閣府調査によると全国で15歳から64歳までの年齢層の2%余りに上る146万人(内閣府2022年11月実施アンケート調査)の皆様がひきこもり状態にあります。
調査から言えるのは、ひきこもる当時者の皆様にとって、必ずしも就労することだけが支援ではないということではないでしょうか。
すなわち、自宅等でひきこもる当時者の方々への支援を、どうするかということが大きな課題なのではないでしょうか。 言い換えるなら、当事者の方々のひきこもり状態を「そのままでよいんだよ」と肯定しながら、公的な経済的支援が受給できる制度を確立するということが大きな課題なのではないでしょうか。

また、不登校が長期化した場合についても同様のことが言えます。無償化されていればよいのですが給食費をどうするか。など、様々な課題が出てきます。ご家族(保護者)の中には、職場を退職されたり転職をされる事例も出てきます。当ホームページに、当事者の皆様や家族の皆様がつながることができればと内房地区の支援相談機関、医療機関・教育機関等を掲載させて頂いております。何かの参考になれば幸いです。

参考

※①不登校児童生徒数全国で約34万6千人、高校6万8770人(令和5年度文部科学省による)
 ②ひきこもり状態の皆様:全国で15歳から64歳までの年齢層の2%余りに上る146万人(2022年内閣府による)